文字だけのブログ

文字だけしか使いたくない時に使うブログ

「言い訳」を読んだ。

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ナイツの塙宣之さんの、「言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか」という本を読みました。

 

読みましたというか、まだ実は4ページしか読んでいないんですけど、そこでもう驚いたことがあったので書き留めたいと思いまして。外出先でコーヒーを飲みながら颯爽とMacを開いたわけです。

さて、この本の4ページ目までに書いてあったことは、塙さんがこの本を書くに至った理由です。それによると、塙さんは人を笑わせることだけを考えて生きてきて、ここ数年についに脳が容量オーバーになってしまったそうです。引用すると、「もう限界なのです。ある程度、アウトプットしないと、新しいデータを入れるスペースが無い」とのことでした。

 

これには驚きました。

だって、二十年以上も人の目の前に上がり続けて、人を笑わせ続けてきた塙さんのこれまでの行為を、塙さんはアウトプットと捉えていないってことですから。

笑わせるということは、外界からインプットしてきたことを組み立てて、それをアイロニックに組み立て、アウトプットすることだと思ってました。だから、芸人という仕事はインプットも大切ながら、メインはアウトプットの職業だと思っていたのですが、どうやら違うようです。メインは何をインプットして、それをどう整えるか、ということなのかもしれません。

そう思って、自分を振り返ってみますと、ハタと腑に落ちる感じがありました。

私もずっとブログを書いてきて、それが果たしてアウトプットをしてきた感覚かというと、そう実感はできないのです。どちらかというと、何かを放り込んで、頭の中をグルグルとかき混ぜて、撹拌したものを写真にとって表示してる感覚。それを外に取り出して、世界に「与えた」という感じがないのです。アウトプットしているより、インプットしたものをこんな角度で撮影しました、みたいな感じ。

そんな感じでしたが、この最近始めた「文字だけのブログ」を書いていて、不思議な感じがあったんです。なんだか書いてて緊張するというか、裸で街を歩いてるような感覚が強いんですよ。ブログ10年くらい書いてきて、いまさら書くのが恥ずかしいって、不思議じゃないですか。

でもこれ、多分今更ですけど、私にとってようやく初めての「中身を出す」ブログだからだと思うんです。これまで、ゲームのブログとか、旅のブログとか、色々書いてますけど、そういうテーマが無い状態で文字だけで書こうとすると、結局自分の頭の中をポイと外に出すしかないみたいで。これがつまり、アウトプットなのかもしれません。

塙さんは、アウトプットすることで新しいデータを入れるスペースを作ろうとしているようです。今の私の頭の中が満タンになってるのかはよくわかりませんが、とりあえず私もできるだけこのブログを続けてみたいなと思いました。

では、4ページの先を読むために読書に戻ります。多分本の主題とは全然違う感想になってますが許してください。