最近話題となったこちらの動画。
５分時間があったら、見てほしい。心がゾワっとすると思う。
以下ネタバレを含めた感想があります。
医学部不正入試の被害にあった方が作られた曲、動画ということのようだ。最後のシーンは、作者が録音した実際の場面なんだろう。
医学部不正入試は２年前に判明して、多くの大学が「実はやってた」ことがわかった問題。簡単にいえば、コネがある人の点数が増えたり、女性の点数が下がったり、年齢が上の人の点数が下がるという調整をしている問題。
これ、当然良くないことだと思う。ただ、私が思うのは、何が良くないかって、調整をしていることではなくて、調整をしていることを明らかにしてない状態で、試験を受けさせていること。調整をすること自体は、「そういう方針」ならば、究極的には許されるのではないか。男子校に女子が受かりたいと試験を受けても、受からない。というか受けられない。それは社会的に容認されているならば、「男性は女性より５０点ゲタが履かされます」という募集も許される気がする。それでも受けるかは、あなた次第ですよ、ということになる。
ただ、憲法では学問の自由が保証されているので、そういった下駄を履かせる行為が自由に制限を与えているかもしれないということらしく、そもそも法律的にも問題になるかもしれないらしい。でも、それをいったら東京女子医科大学はどうなるのか。男子が圧倒的に制限されている。受けられない。
まあそういう建前の問題はともかく、実際には、「うちは女性は点数下げてます、あとコネがある人は優先してとってます、若い人だけとってます」と声高らかに制限すれば、その大学の人間性はどうなってるんだと叫ばれるに違いないし、人気もそりゃあ落ちるであろうし、隠れてヤリタイというあくどい気持ちがあったからこそ、こういうことになっているんだろう。だからこそ、こういうことをする大学はいずれにせよ悪である。フェアだと信じて人生を費やして挑んできている人を騙す行為である。
ただ、この悪がどうして生まれるかって問題も忘れないほうが良い。コネはともかく、なんで女性と高齢者の点数が下がってしまうのか。今の医療は、そこの根本治療も多分必要だと思う。
