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「ベータカロテンは体に悪い」で思うこと

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この「文字だけのブログ」、文字だけつらつらと書き殴る非常に読みにくいブログだと我ながら絶賛しているのですが、なんと二人も読者登録してくださった方がいて、物凄い嬉しいと興奮しモチベーションが高まりまくっていますので今日もテラテラテラ〜と書いていきます。

さて、突然ですがベータカロテンって聞いたことあると思うんですが、何で一番聞いたことあるかって、1990年代のあのジュースですよね。特定のジュースを非難しては何となくいけないと思うので正式名称はお茶を濁しますが、橙色のあのジュースです。あのジュース最近見かけないなあと思いませんか。あれ実は、ベータカロテンが体にめっちゃ悪いというデータが出てきて、消失していったんですよね。

そもそも、ベータカロテンが体に良さそうっていうのは、ベータカロテンがたくさん含まれている緑黄色野菜をたくさん食べている人がガンやらが少ないという話が昔出てきて、それに伴ってじゃあその中に含まれているベータカロテンが体に良いはずだ!ってなったわけです。で、それを抽出して高濃度にしてドリンクにしたら体への良さが半端ないはずだとなって商品化されてきました。

でも、2004年に出たこの研究。

www.ncbi.nlm.nih.gov

これは大きく言えば「あれっどうやらベータカロテンをたくさん飲ませるとガンが増えるぞ」とそういう想定と真逆の結果でして、こりゃあマズイということで、あのジュースは静かに消えていったのです。

なんでこういうことになるのだろう、と思いまして、色々考えましたが、これはつまり食事の中の特定の成分、それが仮に体に良いものだとしても、それだけ単独で抽出して大量に摂っても体に良くはないということでしょうか。

例えば先月のラグビー日本代表で例をあげましょう。日本が誇る高速ウィング、福岡選手。福岡選手の高速ランは世界に名だたるラグビー選手たちの合間を切り裂き、日本のベスト8出場に大きく貢献しました。でもですね、じゃあ「こりゃあすごい、福岡選手すごい」ということで、日本の闇に秘められし最強の科学技術をもって福岡選手のクローンを大量作成、十五人の福岡選手を産み出しチーム全員福岡選手、ザ・福岡という日本代表が完成しいざW杯へ出撃!!となったら勝てるか、と考えたら、多分めちゃくちゃ負けると思うんですよ。ラグビーはいろんな役割があって、それぞれの人がそれぞれの仕事して結果得点になるわけですから。

ベータカロテンだけ抽出して飲ませる、っていうのは結局そういうことなのかと思います。なんでもそうですけど、◯◯100個分の△△を高濃度で配合!みたいなものは、福岡選手が100人突撃していく状態でして、それが強いかどうかはやってみないとわかりませんけど、だいぶん怪しいと思って考えたほうが良いのではないでしょうか。

世の中、たぶん全体のバランスが大事です。