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カニクリームコロッケが結構好き

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カリクリームコロッケが結構好きです。

結構好き、なのであって、めちゃくちゃ好きでもないし、どっちかっていうと好きっていうほどでもない。結構好きです。結構好きというのは一般的に、お店で見かければ「あっこれ結構好き」みたいな感じで7割程度の確率で買う状態です。10割注文していたらもうそれはめちゃくちゃ好きだし、5割くらいではまあまあ好きということになります。なりますよね。で、そんなまあまあ迸る私のカニクリームコロッケへの愛ですが、ある日ふと思いました。あれ?俺、カニクリームコロッケが好きだけど、カニが好きなのか?それともクリームが好きなのか?それともコロッケ?いや可能性としてはカニクリームが好きということもありえるし、クリームコロッケが好きなのかもしれない。一足飛びにカニコロッケが好きということすらありえる。そう悩み、結論を追い求めるため、想像の中で各種の料理を食べていきます。カニクリーム・・・うまそうだが・・・やはり食感が弱い。それに比べてクリームコロッケは美味いだろう、でもカニクリームコロッケと比べればやはりクリームコロッケの方が味において劣る。では俺が好きなのはカニなのか?しかしカニ単独で食べる経験はあまりない・・・それは高価であるからかもしれないし、カニクリームコロッケという完成体としての部分集合である状態のカニを愛しているからかもしれない・・・わからない・・・。なんということだ。自分という、一番身近にいる存在、自己への理解がこんなにも乏しいなんて。自分のことすらわからないようじゃ、この先他人の気持ちを推し量ることなんて出来るはずがない。もうダメなのか俺は。そう思いながら昼飯を探している私の目の前に一つのアイテムが光り輝きます。それは「カップヌードル カニクリーム味」。わあ!カニクリーム味のカップヌードルなんてとっても美味しそう!そして、これはまさに試金石です。これがめっちゃくちゃ美味ければ、このカップヌードルにはコロッケ要素は無いわけですから、私が好きだったのはカニクリームであったと考えることが出来るのです。自分のことが完全に理解できて、自信に満ちた、あの頃の私を取り戻せるのです。購入します。3分、お湯を入れて待つ。出来上がり、湯気を立てるそのカップヌードルは、濃厚なカニの香りをふわりと漂わせています。食べる。美味い。こいつは美味い。カップヌードルはシーフード味が最強と思っていましたが、こいつも美味い。でもまあよく考えればシーフードのほうが美味いけど、こいつも美味い。ということは?カニクリームコロッケが結構好きな私は、つまりカニクリームが好きということに?なるのか?どうなの?そう悩み思いながらカップヌードルを完食し、静かに箸をおくそのとき、私は確信にたどり着きました。私はラーメンが好きです。