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医師は当直明けでも、共感性は失わないらしい

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以前から言われていることだけど、寝られなかった当直明けの医師の認知機能は、酩酊状態と同じくらいらしいです。具体的にいうと、ビール大瓶2本飲んだあとくらいの能力だそうで、私はお酒に弱いので、ビール大瓶2本も飲もうものなら意識レベルは多分3桁になっておりその状態で外来にいるとしたら多分もう患者側になっているわけですが、とにかく当直明けの医師はヤバイ状態なわけです。実際私も、当直明けに外来をしていると、「咳はありますか?」「はい、結構ひどくて、夜寝られないくらいです」「そうですか・・・、じゃあ、咳は出ますか?」「えっ?」という悲惨な状態になっていることもあります。

ということで、当直明けの医師の意識レベルが悪いのは、まあ、周知のことなんですけれど、今回医師も捨てたもんじゃないぜって思う論文がありました。それがこちら。

 

「当直明けの研修医は、共感性が低下しない」という論文。

共感性ってのは、患者の気持ちになって考えられるか、思いやりを持っているか、みたいなことで、これが高いほど患者満足度も患者予後も良いと言われています。これが、研修医の報告ではありますが、当直明けでも低下しない!という報告。

つまり、当直明けの医師は、酩酊状態でフラフラになりながらも、患者の気持ちに寄り添おうという気持ちは揺るがないということです。すごい!本能で共感しているとしか思えない!医者・・・捨てたもんじゃないな!!

 

ということで当直明けの私も患者の気持ちになることだけは忘れずに、白目で再び仕事に戻ります。