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回転するお寿司は安いネタのほうが美味い説

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さて、当直明けは回転する寿司をこちらも回転するくらいの気持ちで喜び勇んで食べることが多いのですが、今回も回転するお寿司を食べました。回転寿司は色々ネタがあって、高いネタほど皿の色が豪華だったりして、金色の皿の寿司なんて一皿で牛丼二杯くらいいけるんちゃうかっていう奴もあったりして、玉石混交、入り乱れ迫る寿司という兵どもを前にして、本来ならば自分の財布と皿の色が真っ向勝負を挑むような鉄火場なわけですが、私は寿司ネタでは玉子とイナリが最強に美味いと思っているので、そもそも一番安い皿なんですね。そもそもお高い皿の寿司ネタってのは、珍しい魚が多いわけで、珍しい魚はなぜ珍しいかというと、生産が少ないわけで、生産が少ないのはなぜかというと、美味しくないからということなので、つまり、逆に安い皿ほど生産が多い食材、つまり美味い食材ということに帰結し、演繹的に玉子とイナリは寿司ネタで最強であることはもはや揺るぎない事実として誰にも侵すことのできない絶対公式であるはずなのに、最後に会計のときに黄色いお皿ばっかり並んでいると何だかお財布に限界を迎えているのかなと思われてしまうのもちょっと男として何だかなあというしょうもないプライドが俺を邪魔してしまう、そこに燦然と輝く絶対公式があるのに、なぜだか1枚2枚はちょっとお高いお皿を手にとってしまう、するとどうだろう、このヒラメの上品な味わいなこと!昆布だしとヒラメのしまった身の旨味が相まって、柔らかく握られた酢飯と渾然一体のハーモニーを奏でながら口の中で解けていく…なんてことだ…玉子よりも全然美味いじゃないか…まってじゃあイクラは?美味い、間違いない旨さ。高い皿はやっぱり美味い。なぜ高い皿が売れるからって、やっぱり美味いから、そこに需要とバランスが釣り合っているからなんだと納得して帰るんですけど、次来るとまた「玉子!」てなってしまうのが、不思議だし、たぶんそんな自分が好きです。