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武士は食わねど高楊枝

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 Twitterを見ていると、「海外の常識ではこうなのに、日本人はこうだから、良くない」というツイートを散見します。

 たとえば今日見たのは、「日本人は食べてない自慢をするけれど、海外では自己管理ができない無能さのアピールなので、やめましょう」ということでした。

 私は、海外と日本を比較して、海外がこうなのだから、日本人は遅れてる、こうすべき、という論旨がすごく苦手です。例えば海外はこういう食事とか食育をしているのだから、日本人は遅れてるみたいなものは、日本人の平均寿命は世界一なのに何を言うかぁすっとこどっこいとそういう古い考えなのです。

 ですので、今回のこのツイートも、日本人の文化として苦境を受け入れ我慢するという性質が他民族より美徳とされやすいことがあるわけだから、いいじゃない食べてない自慢してもいいじゃない、と思ったのです。昔から、武士は食わねど高楊枝と言いますし。と思って、はて、「武士は食わねど高楊枝」と、「朝飯しか食べてね〜」は一緒なのかどうなのかと立ち止まりました。

 現代に蘇りし武士が、貧困に喘ぎながらも、誇りは失わぬと「武士は食わねど高楊枝」をしようとしてツイートするならば、本当は何も食べてなくても、「本日も3食、腹一杯に完食しせり」となるのではないか。それが高楊枝なのではないか。とすれば、今の日本の「朝飯しか食べてね〜」は、江戸時代であれば「ご飯を食べる余裕がねえでげす」と風聴しているようなことでしょうか。

 これはいけない、日本人の誇りが完全に失われている。

 「4時間しか寝てない」のもそう、「3日家に帰ってない」のもそう!

 武士なら4時間しか寝てなくても「8時間快眠でござる」と呟くし、3日間ずっと働いていても「今日は家族で団欒でござる」と呟くはずなのだ…それが日本人の誇り…!

 取り戻せ、大和魂!!

 と書いてる途中で論旨が大幅に変わった今日のブログでした。